『美味しい』は誰かに食べさせてもらった料理の思い出から。差し詰め、僕の美味しいの起源はやはり両親や祖母との思い出。田舎育ちの僕は、出汁はいりこ、昆布、鰹を中心に椎茸や根菜から採る。おやつからお茶、発酵調味料まで自家製。派手な料理は皆無だけど、手の込んだ丁寧な暮らしだったと、優しい食卓を思い出す。
家を出て、食べれなかったジャンクフード、特にカスタードを箱ごと飲むような生活をした時期もありました。
でも、超肥満体となりカラダを壊して、改めて菜食をする時に『美味しい』て思うものは、出汁や調味料など基盤になる旨みを丁寧に作るところからだと。

納屋のポトフは、僕が惚れ込むお野菜を、乾燥・粉末加工。
タマネギ、セロリ、ニンジンを中心に粉末を調合するとコンソメのような旨みに。生野菜と共にコトコト煮込む。
生野菜や酢、みりん、お酒を継ぎ足しながら、3日目に砂糖から順に調味料を加えて、さらに2日煮込む。
ある信頼する料理人と、生野菜の出汁と乾燥物の出汁の話で議論になり、生野菜と乾燥野菜、粉末野菜をミックスして使うようになった。
野菜だけでもしっかりした食べ応えを作るベースは強い旨み。塩、砂糖を控えめにしても美味しいと感じる。納屋では粉末野菜をご家庭用にも販売開始。タマネギや椎茸からお試しあれ！