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編集部が行ってみた!

堀の中の素敵な面々

高松城でお堀の魚を調査せよ

ちょいネタ探検隊再結成

主な登場人物

源九郎
まい
まいぷれ編集部の源九郎です。

そう、私は高松城のことを何にもわかってなかったのかも知れない。
でも、本当にわかってなかったのはアイツなのに・・・
思い起こすとこんなやり取りがきっかけだった。


まい  「きのう築港※のホームにおったらな、お堀のコイがこっち見てパクパク喋っとるみたいやったわ」※ことでん高松築港駅、琴平線ホーム
源九郎 「鯉か?そんなのおらんよ。だって高松城のお堀はただの水ちゃうんやで」
まい  「へへ・・・海水やろ!」
源九郎 「へへとちゃうわ!君が見たんはタイちゃうんか?」
まい  「鯛だけ?」
源九郎 「ん・・・?」
まい  「鯛と?他にはおらんの?」
源九郎 「さあ、どやったっけ・・・」
まい  「編集長~!源九郎は高松城のこと、な~んちゃわかっとらんのでぇ~!!」

まずは外堀を埋める?

水城通りに面する公園 
水城通りに面する公園 
という訳で、改めてちょいネタ探検隊こと私、 源九郎が高松城のお堀に棲む魚を調査する羽目、いや栄誉を授かったのだ。

ここは高松城の北、水城通りに面する公園で、この通りを挟みフェリー乗り場が見える。
鯛が棲んでるなんて事は誰もが知っていると思っていたけど、鯛の他となると・・・
しかしあいつは何年高松に住んでいるんだか・・・
まい  「あたいのことかっ」
源九郎 「えっ、なんや君も来たんか」
まあ、そんなこんなで調査開始、先ずは外堀から埋めていこう(ウマイ!)と、言いたいところだけど残念ながらここは外堀ではないのだ。
屏風図や古地図などを見るとよく分かるけど高松城は海城と呼ばれる、船からみると海に浮かぶような城だったそうだ。
明治までは高松城の北(写真では右)が全て海だった。
明治までは高松城の北(写真では右)が全て海だった。
古地図や屏風図などから想像すると江戸時代はこんな感じだったのかな。
古地図や屏風図などから想像すると江戸時代はこんな感じだったのかな。
まい  「海藻やん、それからカキみたいなんがようけひっついとるで!」
源九郎 「うん、道路下の水路で海とつながってるみたいやの。高松城は・・・」
まい  「生駒の正親さんが建てたんを松平の頼重さんがリフォームしたんやな」
源九郎 「近所のおっさんちみたいに言うな!」
まい  「ここで恒例のクイズです」
源九郎 「君から出題されたことないがぁ」
まい  「高松城は歴代高松藩主の居城として有名ですが、水戸黄門のお兄さんはだれでしょう」
源九郎 「松平頼重公の弟を問わんかい!」
高松城の北、海藻が漂う干潟のような水辺
高松城の北、海藻が漂う干潟のような水辺
石垣に付着する貝類
石垣に付着する貝類

下の写真は月見櫓(つきみやぐら)で、それに連なる水手御門(みずてごもん)はまさに海に対する大手門であった。
歴代の藩主はこの水手御門から小舟に乗り込み、沖に停泊する御座船で参勤交代にでかけていたのである。
そう、ここは堀のようでも、かつての海岸線なのだ。

まい  「助さん角さんもこっから全国行脚に出発してたんか」
源九郎 「それは弟が主役の物語やろ!しかも水戸を出発や」
まい  「かっかっかっ、越後のちりめん問屋の隠居でホリエモンと申します」
源九郎 「光右衛門だろ、それに何代前の黄門様や」
まい  「これっ八兵衛!そなたは控えておりなさいっ!」
源九郎 「ご隠居!ついウッカリしてやして・・・て何でや!」
海路への玄関であり、防御の要でもあった月見櫓と水手御門
海路への玄関であり、防御の要でもあった月見櫓と水手御門
江戸時代、月見櫓から女木島を眺めるとこんな感じ?
江戸時代、月見櫓から女木島を眺めるとこんな感じ?
水手御門越しに城外、かつての海原を望む
水手御門越しに城外、かつての海原を望む
海上からの月見櫓、そしてその右手前は二層構造の報時鐘(ほうじしょう)<br>
海上からの月見櫓、そしてその右手前は二層構造の報時鐘(ほうじしょう)



我々探検隊はレグザムホールの前を通過、フェリー通りへと城の外周を時計回りに駒を進めた。(歩きだけど)
レグザムホールと香川県立ミュージアムの間に立つと、ここも城の一画であったことを実感する。このミュージアムとホール双方の敷地を、復元された石垣が貫いているのである。
香川県立ミュージアム前の掲示物によると、地中に埋まっていたものを、このミュージアム建設時に発掘、復元したらしい。
写真手前、香川県立ミュージアムから奥手のレグザムホールまでの石垣<br>
写真手前、香川県立ミュージアムから奥手のレグザムホールまでの石垣
我々はレグザムホールと香川県立ミュージアム間の通りを西へ、通用門方向に進み中堀をのぞいてみることにした。
通用門は職員専用で一般には解放されていないので注意しよう。

まい  「お堀の水ってけっこう澄んでるんや」
源九郎 「うん、でも魚の姿は全然見えんなあ」
通用門と中堀
通用門と中堀
日射しに映える中堀の水面
日射しに映える中堀の水面

我々はこの中堀から香川県立ミュージアムの裏を南へ抜け、旭門(東入口)へ向かう。

これまで私は、ことでん高松築港駅やJR高松駅から程近い西門を利用する機会が多かったが、こちらが大手門(正面玄関)らしい。
ここには玉藻公園専用無料駐車場(57台)があるので、車で来るのならここに停めよう。

源九郎 「艮櫓(うしとらやぐら)や!子供の頃な、これが天守やと思とったんや 」
まい  「あななんは何なんな」
源九郎 「櫓はの、見張り台と武器庫を兼ねたようなもんや」
まい  「天守がこんな奥にあったら、ペリー提督が来た時も気付かんかったかもな」
源九郎 「黒船は浦賀やろうが」
まい  「安倍さんが行ったり来たり大変やな」
源九郎 「老中阿部の話か」

中堀と艮櫓(うしとらやぐら)
中堀と艮櫓(うしとらやぐら)
旭門(東入口)と旭橋、右手は玉藻公園無料駐車場<br>
旭門(東入口)と旭橋、右手は玉藻公園無料駐車場

まい  「それよりお魚調べないかんわ!」
源九郎 「そこに何かおるんとちゃう?橋の下を覗いてみい」
まい  「わ、ホンマや!何か小さいんが泳いどるわ」
源九郎 「どうやらフグだけみたいや」
まい  「フグには肝臓や卵巣、皮に毒があって、種類ごとに食べれるとこがちゃうらしいで」
源九郎 「そんな情報いらんがっ」
旭日橋の下、中堀で泳ぐフグを発見!
旭日橋の下、中堀で泳ぐフグを発見!
群れで遊泳中
群れで遊泳中
小さなフグを見つけ気持ちが大きくなった我々は、東入口で大人料金200円のチケットを求め入場。
大手門だけあって桝形(門から侵入した外敵を足止め、迂回させる)の大きな石垣はさすがの貫録である。

旭門を入ると桝形が立ちはだかる。
旭門(東門・写真右手)からの侵入者が直進を阻まれ、左折する間に周囲から城兵が射貫くという防御システムだ。
天守閣跡と後方にそびえるサンポートタワー
天守閣跡と後方にそびえるサンポートタワー
まい  「見てん!高層ビルとお城の石垣やなんて見ごたえあるやの」
源九郎 「今と昔が共存しとるし、高松を象徴した素晴らしい光景や」
まい  「この先は工事中やん」
源九郎 「ああ、桜御門を修復しとんや」


空襲で焼失した桜御門の石垣を修繕中のため、我々は内堀仮設道路をすすむ。
この石垣修繕から、桜御門の整備へと続くらしい。
これは高松城跡で初の建造物復元となる。
修復中の桜御門
修復中の桜御門

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